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2011年1月23日 (日)

「角栄頭脳発見の旅その3」 田中角栄ありせばのTPP対応考

 「角栄頭脳発見の旅その3」として、「田中角栄ありせばのTPP対応考」を推理してみたい。ロッキード事件時の日共のイカガワシイ対応を再確認しようとして、れんだいこサイトを渉猟していたら、その昔に取り込みそのままにしていた貴重情報「質問主意書情報」に出くわした。

 これは、当時の田中首相が、日共の参議院議員上田耕一郎の質問に答えた答弁書のようである。非常に真摯且つ丁寧に回答しているサマが窺える模範的文書になっていると看做すのはれんだいこだけだろうか。質問に合わせて総花的な回答になっているが、そのうちの環太平洋連携協定(TPP)に関連しそうな下りを抜き書きし、角栄の卓見ぶりを確認してみることにする。食糧問題について次のように述べている。

 「食料は国民生活の基礎をなすものであり、その安定的確保を図っていくことは極めて重要なことと考えており、従来から生産、構造、価格政策等各般の施策を拡充実施してきているところである。農産物の価格政策については、農産物ごとの商品特性や生産、流通事情等に即して展開を図つてきているところであるが、今後ともその運営に当たっては、農産物ごとにそれぞれ定められた方式により賃金、物価、その他経済事情等を十分勘案し、適正な価格水準の形成に努め、農業生産者が安心して生産に専心出来るよう努力していきたい。

 最近における牛肉価格の低落に対処して、(イ)肉の調整保管事業に対する助成、(ロ)後継素牛の導入に対する低利融資等の緊急対策を実施している。また、卵価の低落に対しても、(イ)全国液卵公社の機能の拡充、(ロ)卵価安定基金に対する助成等各種の緊急施策を講じているところである。

 また、商社等の進出については、契約飼養あるいは直営等進出の方法によっても異なるが、生産の合理化、系統農家側の生産物の販路及び価格の安定等の利点のあることも否定しがたいが、農家側には一般的に経済的な力関係において商社等に劣っている面があるので、農家が対等の関係において商社等と取引できるよう、農業協同組合等生産者組織を通じて、農家の地位の強化、育成を図る必要があると考えている。

 国民生活の基礎的物資である食料については、その安定的供給を確保することが極めて重要であるので、今後とも、国内生産が可能なものについては、生産性を向上させつつ、極力国内で賄うとともに、国土資源の制約等から輸入に依存せざるを得ない食糧については、国内生産にも配慮しつつ安定的輸入の確保を図ってまいる所存である」。

 これが、角栄の識見である。要点を確認すると、1・食料は国民生活の基礎をなすものであり、その安定的確保を図っていく。2・、農業生産者が安心して生産に専心出来るよう努力していく。3・農家の地位の強化、育成を図る必要があると考え施策を講ずる。4・国内生産と輸入とのバランスを顧慮する、と云うことになる。

 してみれば、現在、菅派が推し進めようとしている食糧の完全自由競争化、民営化、その為の規制緩和とは無縁の見地から、国内の自給体制を堅持しつつの一定の輸入化政策の促進を指針させていることが分かる。

 これがまともな政策であろう。政権担当者は国家の命運を担っているのであり、その責任に於いて舵取りをせねばならないことを重々自覚し、高等な政策に苦慮していることが分かる。有能な政治家が政権を担えばこういうことになる。逆は逆で、「後は野となれ山となれ」の、政権安泰一途で先のことや結果のことについては知ったことではないとする態度とは対極的である。

 角栄にせよ、小沢にせよ、金権批判一辺倒で政治訴追している裏で、安普請の正義派が如何に無責任無能な国際金融資本奴隷になり下がって御用聞きしているのか、ここを見なければなるまい。菅派のやっていることは無茶苦茶であり、日本を奈落の底に落そうとしてわざわざ意図的故意の逆噴射政治に傾注している。信じられないが、こう読み取らないと理解できない。

 れんだいこ的には菅派一辺倒の政権は既にうんざりであり、暴動でも何でもよい打倒することこそが先決ではなかろうか。菅は既に棺桶の中に入っており、誰が蓋を閉めるのかの問題に入っている。三番手政権が反菅派でなければ意味がないことは云うまでもない。そろそろ子供のおふざけ政治は強制終了させたい。日本人民大衆の能力がかかっていると思う。

 さぁてどう処理するかだ。思うに、民主党再生委員会を早急に立ち上げよ、除名結構と云う同志が立ち上がれ。既に人事でも完全に干されたのだから何をためけらうことがあろう。闘うときには闘わなければならない。

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コメント

「角栄にせよ、小沢にせよ、金権批判一辺倒で政治訴追している裏で、安普請の正義派が如何に無責任無能な国際金融資本奴隷になり下がって御用聞きしているのか、ここを見なければなるまい。」ということですね。
 小澤が最近言っていたけれど「最高裁裁判官会議で決定しで、コーチャン証言、免責証言の証拠能力を認めたこと、法定されていないことを認めたことは間違いだった。」といっていた。国会の権限を犯し、裁判所が、検察の仕事をするなんて、おかしい。
 世界でばら撒かれた数十億の金のうち、3億だけについて、断罪した日本の対応の危うさ、無防備について、少し国民は考えなくてはならないのではないか。当時、木村武千代さんだったか、「このような事柄は、ドラム缶にでも詰めて歴史のかなたに持ち去るべし。」と発言していたのが、記憶に残っています。角栄を「小澤と金」とともに正面から復権して欲しいものです。

投稿: sizimi | 2011年1月24日 (月) 08時26分

sizimiさんちわぁ。付言しておけば、ロッキード社が「世界でばら撒かれた数十億の金のうち」の日本への金は、児玉-中曽根ラインに流れております。それを無理やりに角栄授受5億円説を立件し、証拠改竄、ねつ造までして逮捕、裁判となり、これにより角栄頭脳を無為にさせ、代わりにシオニスタン粗脳が我が世の春を迎え、しなければならないことをせず、してはならないことに耽り、30年余遂に今日の日本にしてしまった。れんだいこはかく捉えています。

 角栄を評するのに、授受5億円を認めてもなお角栄を支持するという説も良いのですが、事実は冤罪の可能性が強いです。そうするとどういうことになるのかということです。小沢どんは明らかにすることを控えているようですが、冤罪説に立っていると思います。

投稿: れんだいこ | 2011年1月24日 (月) 09時17分

小澤さんは冤罪説に立っているでしょうね。国際情勢に疎い、化石頭の最高裁裁判官会議が、検察の仕事の片棒を担いだのは誤り、と主張しているのですから、コーチャン証言に始まる、一連の検察の立証資料の証拠能力を全面否定する立場でしょう。今から思えばこれが正常の判断ですか。
 小沢さんは、実態的にもアノ事件は、冤罪と思っているのでしょう。

投稿: sizimi | 2011年1月24日 (月) 20時12分

 sizimiさんちわぁ。そういう風に捉えることができる政治家でないと国際舞台で太刀打ちできないやね。菅が、ロッキード事件での角栄糾弾を政治の始発としているとか云っていたが、漬ける薬がない手合いと云うことになりますよね。首相させてみて、こんなに貧相だったということが分かり、それも良かったかもしれない。しかし、そう悠長なことを云ってられないので、駄々をこねる菅をどうやったらやめさせることができるのか思案しております。

投稿: れんだいこ | 2011年1月25日 (火) 01時02分

 れんだいこさんこんにちは。私は田中角栄元首相を研究して22年目を迎える者です。私は田原総一朗氏が執筆された、アメリカの虎の尾を踏んだ田中角栄の中央公論の記事が正しいのではないでしょうか。田中角栄氏は無罪なのです。難しいかも知れませんが、もう一度あのロッキード事件の真相を究明出来ないかと思います。田中角栄氏の逮捕容疑そのものがおかしいと考えますし、丸紅から5億円を受領した事実も疑わしいと思います。もっとインターネットを通じて田中角栄元首相は無罪であったと訴え続けようではありませんか。私もあのロッキード事件をもっと検証してみたいと思います。

投稿: nyunao | 2011年1月26日 (水) 18時30分

nyunaoさんちわぁ。仰せの通り角栄政治の見直しが今ほど望まれていることはないと思います。角栄政治の自由自主自律的な有能政治が国際金融資本帝国主義の危惧を買い、それがために用意周到に仕掛けられたのがロッキード事件のワナだったと思っております。れんだいこ的には論証が済んでおり、後はいかにして言論戦で勝利するかだと思っております。こういうブログ、ツイッターもそうですが、ウェブテレビで四六時中闘うのが夢です。ともに頑張りませう。

投稿: れんだいこ | 2011年1月26日 (水) 19時00分

 田中角栄元首相は、まさに戦後政治の鬼才ですね。私もれんだいこさんのホームページを見ていました。よくここまで研究されたと思います。でも私も田中角栄氏に関する書籍は約250冊から300冊位持っています。ほとんど読んでいないのですが、時間を掛けて読んでいきたいと思っています。

投稿: nyunao | 2011年1月26日 (水) 19時29分

 nyunaoさんちわぁ。田中角栄氏に関する書籍は約250冊から300冊位持っています、とはすばらしい。れんだいこの角栄論の「田中角栄研究著作本」にリストアップしておりますが、書き込みできていないところの補充をお願いしたいです。できるだけ精緻にしたいと思っております。よろしければご協力ください。ご指摘くだされば直します。取り込んで書き込みくださればコピー転載します。というようなことでまた。

 立花式、日共式の角栄像は歴史偽造です。と云うか歪曲です。これを早急に直さなければなりません。善人が悪罵され、悪人が名宰相ともてはやされているウソからの脱却が急がれます。

投稿: れんだいこ | 2011年1月27日 (木) 10時15分

 れんだいこさんこんにちは。私は田中角栄元首相のみならず、佐藤栄作元首相、池田勇人元首相、岸信介元首相、吉田茂元首相のような政治家が出てこないかなと思っています。私の中では、このような方たちが本物の政治家であると思っています。私の尊敬する首相は、戦後の焼け野原から、日本を復興させた立役者ですよ。今の政治家は、この方たちの苦労を忘れているような気がします。私は数年前に国会議事堂を見学した事がありますが、見学するというよりも、戦後を代表した首相の面影を、肌で感じたようなものでした。あの時は本当に感動しました。
 それに比べると今の政治家は・・・・・・・本当に情け無いです。
追伸、私の田中角栄本のリストは、必ずリストアップします。

投稿: 上田直樹 | 2011年2月 4日 (金) 10時44分

nyunao=上田直樹です。失礼しました。

投稿: nyunao | 2011年2月 4日 (金) 10時49分

上田直樹さんちわぁ。田中角栄、佐藤栄作、池田勇人、岸信介、吉田茂らにはやはり風格がありますねぇ。れんだいこは、中曽根以来ろくなのが首相になっていないと感じております。辛うじて小沢どんが釣り合い取れるぐらいではないかと考えております。国のことを考えるより手前の出世しか頭にない連中は駄目ですねぇ。

 それにしても菅の酷さには参りました。とにかく一度政権とらせてみてくれと絶叫していましたが、取ったらこんな塩梅です。バカきわまれりで追って揺り戻しがあるでせう。

投稿: れんだいこ | 2011年2月 6日 (日) 17時38分

 れんだいこさんこんにちは。昔は角影内閣(大平正芳内閣)、田中曽根内閣などと言われていたように中曽根氏が首相になったのも、田中角栄氏のおかげでした。それが中曽根氏は・・・・・とても恐ろしくて書けません。
三木武夫氏もひょっとしたら・・・・・これもとても恐ろしいです。あの当時は田中角栄氏を陥れるような世論や、動きがあったのではないでしょうか。それをアメリカが・・・・・・私には想像が出来ますが・・・・・・
(・・・・・は、れんだいこさんなら、お分かりになると思います。)


投稿: nyunao | 2011年2月 7日 (月) 10時32分

nyunaoさんちわぁ。中曽根は面従腹背の豹変士ですね。三木はクリーンなんて云われてますがどこがクリーンなもんか。マスコミの粗脳がつくりだしたイメージでしかありませんね。黒幕はキッシンジャーを操る勢力でせうね。角栄は敢えて挑んだ面がありますね。しかし予想以上に敵は日本の政財官学報司警軍の八者機関を抑えていた。万力攻めの様子は今日の小沢バッシングの比ではありません。耐えて敢えて人身御供として歴史に遺した角栄は凄いですね。

投稿: れんだいこ | 2011年2月 7日 (月) 11時39分

 れんだいこさんこんにちは。私も黒幕はキッシンジャーだと思います。当時のアメリカのニクソン大統領も、田中角栄氏に対して、アメリカの国が潰される位の、権威を抱いていたのではないでしょうか。
まあ田中角栄氏は、アメリカの言い成りにはなりませんでしたね。ただ一つ言いなりになったのが、通商産業大臣の頃の日米繊維交渉ではないでしょうか。田中角栄氏は日本が敗戦国であろうとも、独立した国家を目指していたようです。それをキッシンジャーが陥れたのではないかと思います。
 まあ田中角栄氏はいかなる政敵にも倒れませんでしたが、最後は病にだけは勝てませんでしたね。しかし色々な意味でもの凄い政治家であった事は間違いないと思います。
 しかし色々言われていますのが、田中角栄氏は、田中金脈問題により首相を退陣した後、自民党を支配していたような言われ方をしますが、ある雑誌の田中角栄氏のインタビューによれば、55年体制で自民党が結党された以前にも、吉田茂氏が2回首相を務めるきっかけになったのも田中角栄氏のおかげのようなものです。(山埼首班工作事件、wikipediaより。)まるで田中角栄氏が、民主党から当選した時から、日本の政治を支配してきた感じがします。池田勇人氏を大蔵大臣に就任させたのも、岸信介氏の後、佐藤栄作氏を首相にさせる動きがあったが、兄弟が続けて首相をするのは良くないと、田中角栄氏が岸信介氏の後に、池田勇人氏を首相にさせたのでした。
 まあれんだいこさんも、この事はご存じだと思いますが、田中角栄氏は功罪分かれる評価がされますが、私は戦後最大の政治家だったと思います。


 

投稿: nyunao | 2011年2月 7日 (月) 13時57分

 nyunaoさんちわぁ。ニクソン大統領についですが歴史の摩訶不思議で、角栄とは肝胆相照らす仲だったと思います。結局、ニクソンもキッシンジャー派にやられたのがウォーター事件の真相だと思います。確かキリスト教内クエーカー教徒でキッシンジャー派のネオシオニズムとはソリが合わなかったのだと思います。思えば泥沼のベトナム戦争を撤退させたのがニクソンです。建国精神型のアメリカを理想としていたのではないでせうか。この辺りは青木さんの「ニクソンと角栄」から学ばせていただきました。

 日米繊維交渉ですが、あれは角栄の功績です。今後ますます自動車やコンピュータや何やかやの輸出入の増大が見込まれることを見通して、繊維だけに捉われず大所高所で判断し決断したのだと思います。先見の明の光る采配だったと思っております。沖縄返還問題も絡んでいたようです。この辺りは高度な政治交渉の問題でせう。外野席からの批判は何とでも云えます。

 角栄の凄いところは、ご指摘の通りで歴代首相創出の黒子だったことです。同時に自分の会社を経営する感覚で日本を会社とみなして国家予算を経営管理していたことです。毎年度、目を光らせており、バランスの良い予算書づくりに働いておりました。人は金権政治批判するけれど、こういう角栄の能力は他の追随を許さない稀有な逸材で、あたら惜しい能力者を閉じ込めてしまったことよと惜しみます。もう少し角栄の能力発揮の期間と機会が与えられていたら、日本はもっと凄い国になっていたと思われます。それ故に潰されたわけではありますが。

 角栄を廻って功罪分かれる評価がされておりますが、角栄批判派はウソエセ学問派で、見識ある者はなべて高く評価しております。それが証拠に角栄批判派にその後の日本を舵取りさせた結果が、今日のような日本になってしまっている訳で、国家予算が足りないと云っては国債刷りまくり、消費税あげまくりで対応しようとしています。

 その癖、国際金融資本帝国主義ネオシオニズム派に天文学的なお供えをしており、更に搾り取られようとしております。連中の政治論を聞けば氷嚢の世話になるばかりです。自公も民主も、小沢派を除けばこういう手合いばかりで厭になります。

投稿: れんだいこ | 2011年2月 7日 (月) 18時16分

れんだいこさんこんばんは。吉田茂元首相のサンフランシスコ平和条約、岸信介元首相の日米安全保障条約、池田勇人元首相の所得倍増計画、佐藤栄作元首相の沖縄返還、田中角栄元首相の日本列島改造論など、私の尊敬する首相は、自分の政策がうまくいかなかった時は、切腹する位の気構えを持っていたと思います。ところが民主党の鳩山由紀夫元首相、菅直人首相は、本当に切腹しなさいとは言いませんが、
これくらいの気構えを持っているとは到底思いません。まあ世の中が本当におかしくなったものです。菅直人首相も田中型政治を嫌っているようですが、民主党のマニフェストの政策がうまくいってから嫌って欲しいものです。それにしても、小沢一郎さんと、菅直人首相は性格的にも全く会わないようですね。田中角栄元首相の弟子と、社会民主連合の出身者では、全くそりが合わないのでしょうね。小沢一郎さんもこれから大変だと思います。(wikipediaを参照しました。)

投稿: nyunao | 2011年2月 8日 (火) 00時20分

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