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2011年2月18日 (金)

日共の執拗な証人喚問要請考

 2011.2.16日、日共が又もや小沢どんの証人喚問要請質疑を行った。17日付け赤旗によれば、「小沢氏喚問決断せよ 井上議員が首相を追及」とある。れんだいこは、日共が証人喚問を云うたびに、それを云うなら宮顕問題で日共を証人喚問すべしと切り返すことにしているので再度言及しておく。

 日共の井上哲士議員は、小沢どんの証人喚問について菅首相自身が決断すべきだと求めている。これに対し、菅首相は、「国会のルールにのっとって議論されるものであり、(首相の)決断うんぬんの話とは若干性格が違う」と述べ、党の代表である自身が判断するにはなじまないとの認識を示した。このやり取りは菅の方が正しい。

 国会議員の身分特権を国会が自ら放棄するような内部溶解をすべきではない。この自明のことが日共には分からない。首相権力を無制限に引き出そうとしているが、よしんば日共党内には通じても、国会にそのまま通じると考えるのはお門違いであろう。気にかかることは、日共はどうやら民主主義の根幹が分からないらしいことである。一見人聞きの良いことを云うが、その先を聞けば無責任且つ無制限の権力行使に道を開いている。いわゆるスターリニズムの道である。これを何とも思わない。どこか頭脳に欠損のある連中のように思われる。

 それより何より、日共には証人喚問を云々する資格がない。そういう者に限って正義を声高にする世の倣いがあるが、この連中に漬ける何か良い薬がないものだろうか。日共に証人喚問云々する資格がない理由を確認する。

それは、日共が永らく宮顕を党の最高権力者に据えてきたことに起因している。宮顕とは、戦前共産党史上、不屈の再建運動過程にあった党を最後的に瓦解させた張本人である。党内スパイの摘発と云う美名の下に、最後の労働者畑系中央委員であった小畑を査問テロにより致死せしめている。直接の死因は、逃げ切りを図ろうとした小畑を査問派の4名で取り押さえ、なかんずく宮顕の柔道技での締めあげと押さえこみが決め手となっての圧殺死である。そういう意味で、宮顕は殺人犯下手人である。

 こういうイカガワシイ履歴を持つ宮顕を擁護するのに、スパイ摘発闘争過程での不幸な出来事である故に、その責任を問うのは控えめにせねばならない云々論がある。しかし、れんだいこ事件解析によれば何と、査問された小畑のスパイ容疑は冤罪であり、査問した側の宮顕派の方がスパイであると云う結論になった。
宮顕こそスパイの頭目である。こういう目で宮顕履歴を確認して行くと全てが符合する。

 その宮顕は戦後出獄するや、大概の者なら戦前の殺人罪を悔いて蟄居するところ、いきなり「我こそが最後の中央委員であり委員長資格がある」として党中央代表の座を争っている。しかし、誰からも相手にされず、逸早く再建活動を始め衆望のあった徳球が委員長に就任した。

 宮顕はこの徳球党中央に対する反党中央運動を画策し続ける。1949年時点で戦後革命が流産し、1950年初頭のスターリン論評をきっかけに党内に大混乱が発生するや、逸早くスターリン論評絶対忠誠論を打ち出し徳球系党中央を揺さぶった。徳球系党中央はレッドパージで北京亡命を余儀なくされ、朝鮮動乱発生と共に後方兵站基地となっている日本での撹乱的役割を要請され武装闘争に乗り出した。この間、共産党は大きく見て徳球派系と宮顕派系に分裂した。徳球派系の武装闘争が失敗した。

 宮顕は、4年余の不幸な党分裂を解消せんとの要請機運に乗じ、1955年の六全協で党中央入りする。直後より各個撃破で反党中央派をパージして行き、遂に宮顕独裁と云われる長期安定政権を確立した。満場一致の一枚岩式統制が常態化する。後継として不破、その後継として志位が列なっているのは衆知の通りである。これが今日まで続く日共史である。

 彼らは、宮顕が党内闘争を経て最高実力者となったのは党内事情であるとして外部からの干渉を許さないとする説を唱える。しかしながら、その宮顕が参議院議員として二期務め、それ
なりに活動させたとなると俄然そうは行かなくなる。日共の党的責任が伴うのは致し方あるまい。

 これまでも何度かこの問題が取り上げられ、特にロッキード事件勃発直前頃、宮顕の証人喚問が必至の状況であった。ところが、ロッキード事件勃発により宮顕問題が掻き消され、以来不思議と音沙汰なく今日まで至っている。つまり宙に浮いたままになっている。そういう具合にある。

 日共の党的責任が免れないのは、そういうイカガワシイ履歴を持つ宮顕を参議院議員にさせていたことだけにあるのではない。不破系党中央も志位系党中央もこの間一貫して宮顕弁明をそのままに繰り返し、宮顕を擁護し続けている姿勢にある。彼らは、事件は小畑のポックリ病死だと云いなし、その小畑の床下埋葬については何ら関知していないとウソぶき、そもそも小畑はスパイであったので摘発されるのは当然であると居直り、曰くつきの復権証明書を盾に「事件は解決済み」としていることにある。

 しかしながら、れんだいこ解析ではっきりしたことは宮顕弁明、日共の宮顕弁明擁護姿勢の全てが怪しい。そういう意味で証人喚問必至の一級課題として今日なお立ち塞がっていると看做さざるを得ない。こういうのど仏のトゲをいただきながら日共が今日、小沢どんの秘書寮建設問題で、あるいはもっと広く政治とカネ問題で証人喚問を要請するのは、片手落ちと云うより卒倒すべき倒錯不正義以外の何物でもない。俗に、そういうことを云える口かよと云う。

 本来、日共は証人喚問問題が発生するたびに息を潜めていなければならぬところ、何食わぬ顔して一番乗りで証人喚問を云い続けている。ロッキード事件の時もそうだった。この裏に何があるのかを疑惑せねばなるまい。れんだいこの推理は、日共はこの問題で揺すられ続けており、揺すり屋の御用聞きさせられていると読む。あるいは端から黒幕の御用聞きとして送り込まれている面も考えられる。

 日共のアキレス腱は何も宮顕問題だけではなかろう、数多くの不祥事が当局の手に握られており、それが故にここ一番では必ず「左」から御用聞きさせられている。日共が、国際金融資本に飼いならされている保守系タカ派と気脈通じている現象は、これにより解ける。

 要するにそういうことである。これを知れば、こたびの井上議員の小沢どん証人喚問要請の裏舞台の種と仕掛けが見えてこよう。我々は鼻じらめば良いのだが、問題は日共党員の態度である。いつまでこういう党中央に唯々諾々するのか、その忍耐と我慢の限界が問われているのではなかろうか。この問題が解けぬ限り、日共党員が世間に向かって正義ヅラするのは許されない。まず手前の党内問題を処理してから顔を洗って出直してこい、と云われるのがオチであろう。にも拘わらず魔女狩り一番乗りのやり手として立ち現われてくる。その不正を関知しない。ここに日共問題の深刻さがある。

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コメント


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投稿: 在日特権を許さない市民の会 | 2011年2月18日 (金) 12時50分

 
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投稿: 在日特権を許さない市民の会 | 2011年2月18日 (金) 13時02分

      
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投稿: 在日特権を許さない市民の会 | 2011年2月18日 (金) 13時04分

 日共批判したら「在日特権を許さない市民の会」が出てきた。どういう関係なんかな。

投稿: れんだいこ | 2011年2月18日 (金) 22時13分

共産党議員のTV討論などで小澤問題に対する斬り込みを見ておりますと、我々一般国民から見てとても違和感があります。
 戦前は勿論現在も公安から敵視されている自らの立場と共通の小澤の立場に少しも理解を示さないこと。「国民の生活が第一」は共産党のお題目であっても少しも不思議でないのにナア。其の目は、まるで特高の目のようだ。
「特高の目」といえば枝野の小澤氏に対する目も酷薄で同じく特高の目のようですけれども、奴らはネオリベだろうから小澤と共通する価値観はないのだからト、理解できる。
 共産党も単なる西欧近代思想の承継者であって、土着政治家を敵視するのは当たり前なのだろうか。

投稿: sizimi | 2011年2月19日 (土) 10時21分

 sizimiさんちわぁ。「日共特高の目論」は実に味わいがあります。日共が本来の共産党なら冤罪事件を取り上げるのが普通です。今はこっちの方はめっきり細くて取締まり強化論ばかり唱えております。党内も警察組織に準じたような構成にしております。こういうところは宮顕スパイ論に立てばすんなり理解できます。

 不破も怪しいです。学生運動時代に査問されておりますが、戦前来の東大菅轄の本富士署との絡みで情報をやり取りしていた容疑は濃厚です。志位は分かりませんが宮顕、不破の子飼いであり同じムジナです。

 問題は、そういう変調執行部が55年も続いていることです。今日の日共の主張や実践には共産党らしさが感ぜられないのは当然です。党中央のメンツを見ても共産主義者らしい風貌の者は一人も居りません。ヒドイことになってしまった思います。

 比較してみれば角栄の方がよほど人民大衆シンパシー頭脳ですね。そういう角栄を徹底的に政治訴追したのが日共です。今は小沢どん叩きに興じております。ニセモノがやるとこういうことになるという実例でせう。党内でこのことが問題にならないのが不思議ですが、長年の痴呆化教育と統制の賜物でせう。

投稿: れんだいこ | 2011年2月19日 (土) 11時45分

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