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2012年5月11日 (金)

れんだいこ和訳文「新渡戸 武士道」

 既にれんだいこの新渡戸稲造論「新渡戸稲造「武士道」考その1」、「新渡戸稲造「武士道」考その2」、「新渡戸稲造「武士道」考その3」をサイトアップしている。今のところ、これに対する論評はない。この糠釘はともかく、新渡戸著「武士道」の翻訳文をお届けすることにする。「猫に小判」と云う諺がある。本件の場合、猫ではなく人である。その人に、小判たる新渡戸の言葉を見せることにより化学的変化が起らないのだろうかと云う関心がある。  

 5.10日のツイートで次のように記した。「
本日最後のツイート。新渡戸稲造の武士道の現代和訳文が前半までできつつあります。翻訳って骨が折れるが、対話できて楽しいですね。誰か読みたいと云うてくれる人あらむ。読まないよりは読んだら為になること請けあいます。さあこれからこのところ無沙汰の19路へ向かおうっと」。これに対して僅か一件ではあるが次のようなレスが帰って来た。「 全てれんだいこさんの訳ですか?ぜひとも拝読したいですね(^^」。これには次のようにRe返信しておいた。「 39。サイトアップの時に説明するつもりですが、岩波文庫の矢内原忠雄訳が下敷です。れんだいこの腕では、誰かの最初の訳文がなければできません。数日内に序文からブログして行きます。ご感想をお伝えください」。

 以上の経緯を経て、ここに、れんだいこ和訳文「新渡戸 武士道」をサイトアップしておく。英語原文は「
BUSHIDO THE SOUL OF JAPAN」、和訳文は岩波文庫「新渡戸稲造著、矢内原忠雄訳 武士道」を底本とした。和訳手法は、既に経験済みの「共産主義者の宣言」によった。全体として読み易くすることに傾注している。

 付言しておけば訳文は次のようにして産出した。れんだいこの能力と翻訳に費やせる時間の欠如により、ひとまずは底本をなぞり、その意味不明部分、語彙の難解部分、誤訳と思われる部分を訂正した。矢内原忠雄訳の名訳部分、れんだいこの不能訳部分はそのままにした。句読点、段落等は、れんだいこ文法に則った。2012年の5月連休で為し得たのは9章までであった。続きは折を見て為そうと思う。纏まった時間が要ると云う意味では次の長期休暇であるお盆時まで預けるかも知れない。

 れんだいこが「新渡戸 武士道」に注目するのは武士道そのものではない。武士道にも体現しているところの産みの親とも云うべき古代日本の思想、これを仮に「縄文日本思想」と命名するならば、新渡戸がその「縄文日本思想」に如何に注目し、これを世界の諸思想と比較検証しているかを確かめたい。この観点から読み解くと、案外と思った以上にできている。「新渡戸 武士道」はこの点で一層の値打ちを出していると評価したい。

 今、21世紀初頭の2012(平成24)年段階の現代日本の思想界は類例のない形で逼塞している。過去の諸思想が通用しない時代に入っているにも拘わらず新思想を生み出しつつある訳でもない。この時代の特徴は、あたかも思想そのものを不要としているように思える。思想不要論そのものの是非判断は難しいが、その危険性は次のことにある。即ち、他方で国際ユダヤ式ネオシオニズムが侵潤し続けており、目下の無思想状態はこれに対して余りにも無防備なところにある。

 日本人の精神知能がますます幼稚化されていく他方で、ネオシオニズムの他民族家畜化思想が自由往来しつつある。その責任を誰がとるのか。政治家があてにならないのは、この政策のお先棒担ぎしているのが実際であることを見れば自明だろう。故に、こういう折柄に於いては、我々が地下活動的に自由自主自律的に精神知能を啓蒙する必要がある。こう課題化する時、「新渡戸 武士道」を読まぬ手はないと云うことになる。

 「れんだいこの新渡戸稲造武士道の現代和訳文」が読むに足りる出来栄えになつているのかどうかは読み手の判断に任せるとして、もし不十分なら更により良い訳文が案出されるべきだろう。必要なことは多くの人が読む方向にリードすることであって逆に向かうべきではないと云うことである。後者の方向のものに著作権があるが、これまでの著作権論はイカガワシイものであり、多くの者が著作物により親しむ方向で理論化されねばならない。「要事前通知、要事前承諾、要課金」制により多くの者が著作物に触れることに制限を加えられる方向で営為する現行の著作権論なぞ一刻も早く一蹴せねばならないと考えている。

  れんだいこ和訳文「新渡戸 武士道」
 (http://www.marino.ne.jp/~rendaico/kodaishi/kodaishico/nihonshindoco/bushidoco/rendaicowayakubun.html)

 2012.05.11日 れんだいこ拝

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コメント

岡潔の本は一式読まれたでしょうか?
「日本の国という水槽の水の入れ替え方」はとりわけ必見ですよ。

投稿: | 2012年5月28日 (月) 19時07分

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