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2012年9月27日 (木)

党代表選考

 2012年9月、民主党と自民党の代表選が立て続けにあった。これを機会に党の代表選システムを研究してみたい。従来、左派圏内の政党、党派に於いては、党の代表選に於いて、恥ずかしくて人に語れないほどお粗末な上からの押し付けシステムが構築されており、これに異議を唱える者がなく今日に至っている。もうそろそろそういうスタイルから脱却すべきではなかろうか。

 それは一つに、ブルジョア政党、プロレタリア政党と云う便利な識別により、プロレタリア政党に於いてはブルジョア政党に於けるような代表選システムは不要とする先入観が党中央と党員間に共有されており、これが災いしているように思われる。これにより、党の代表が密室で決められ、党大会はこれを満場一致で議決するセレモニーに過ぎないと云う形骸化したシステムを良しとしている。

 しかし、今日では既に左派政党、党派の権威も色あせている。ひと頃のような目前に革命を夢見ているような者は誰も居ない。目指すべき革命スタイルを廻って民主主義革命か社会主義革命かで口角泡を飛ばす者はいない。だとすれば、党の代表を選ぶのに何の為に上から押し付けられ、党大会はそれを追認するだけのセレモニーで良しとするのか意味が分からなくなっている。

 むしろ、左派圏内の政党、党派の党代表選が実に子供ぽい稚拙なものでしかないことが透けて見えてきている。左派圏内の政党、党派は一般に党外に向けては民主主義を護れと云う。その割には、手前の党の代表選が最も反民主主義と云うおぞましい仕組みの中で経緯している。この事態をいつまで放置しておけようか。頼むから、手前の党内を民主主化してから外へ向けて民主主義の護民官然としてくれ。逆はいけまい。誰も相手にすまい。

 そういう訳で、今終えたばかりの民主党と自民党の代表選を踏まえて、我々の党代表選はこうあるべきではないのかとする試案を提供してみたい。民主党と自民党の代表選も未だ試行錯誤の変容過程にある。しかしそれは批判されるべきことではなく、大人の政党としての知恵を発揮しつつあるとみなすべきではなかろうか。これから述べる方式を叩き台にしたら、なお良いものに仕上がるだろう。

 民主党と自民党の代表選の詳細分析は別に検討するとして、ここで議論すべきことは、議員票と党員票の効率的相関を見出すことである。左派圏内の政党、党派に於いては国会議員は存在しないか、存在しても単なる国会議員でしかないので、そういう場合には中央委員ないしは支部代表でもって置き換えることができる。さて、従来は議員票のみで党代表を選出してきた。これはこれで構わないのだが、近年では党員の投票を顧慮する傾向が強められている。これをどう判断すべきか。れんだいこは是としたい。そこで、議員票と党員票の効率的相関式の検討に入ることにする。

 私論によれば、日本国憲法の衆議院と参議院の権能の差に注目したい。憲法改正が次第に声高になりつあるが、れんだいこに云わせれば、誰が授けたのか未だはっきりしないが、日本国憲法の知恵は深く奥ゆかしい。徒に憲法改正を云うよりも、憲法の知恵をもっともっと引き出すことこそ為すべきと考える。昨今の憲法改正病者にこのことを指摘しておきたい。

 日本国憲法では一院制ではなく二院制にしている。れんだいこは、これを是としたい。その理由は、二院制の方が修正が効くからである。日本国憲法は、その上で、二院制ながらも衆議員の方に最終的権能を持たせている。これを是としたい。二院制の具体的な相関関係はここでは確認しない。非常にうまく調整されていることが分かれば良い。

 れんだいこは、党代表選に於ける議員票と党員票の効率的相関式の策定に当って、日本国憲法の二院制方式を考慮したい。どういうことかと云うと、議員票と党員票の効率的相関式に於いて、議員票を衆議員、党員票を参議院になぞらえて考えて見たいと云うことである。それぞれに代表を選び、両者が一致すれば無条件に代表が定まり、両者が不一致の場合には衆議員に差し戻される如くに両院議員大会に戻され、協議され、決着を得ない場合には再代表選で決着させると云う方式が魅力的である。二院制方式の応用と考える。

 何事も絶対にこうだと云う制度、規定はない。長所もあれば短所もある。それぞれの良いところを引き出して接木すればうまく行くかと云うとそうでもない。背後にある思想設計が違うからである。そういう訳で、今ある方式を前提にして、ぼちぼちでんな方式で、より合理性のある方式を見いだして改良して行くのが良い。大人の知恵とはこういうものではないかと思う。

 さて、両院議員大会に戻された際、議員票の上位二者、党員票の上位二者を確認する。議員票の上位二者、党員票の上位二者が異なることは滅多にないと思われるが理論的には有り得る。この場合はどうすり合わせすべきだろうか。ここに知恵が要る。

 思うに、党員票の集計に於いてドント方式は意味がないと考える。むしろ、党員票の集計を都道府県単位で集計し、候補者数に応じて最高得票者を候補者数点(候補者5名の場合は5点)、次点者を候補者数-1点と云う風に計算し最下位者を1点として得点を算出する。これを総合計すれば、各立候補者の全国レベルでの党員票得点が自ずと定まる。これで何ら問題ないと考える。

 党員票得点は、再代表選の際の指標として活かされるべきだと考える。或る候補者の党員票得点が全体の過半数を超えた場合、且つ議員票の上位二者に該当しなかった場合にはどう待遇すべきか。私案は、再代表選の三番手候補としてエントリーされるべきだと考える。いずれにせよ、党員票得点が全体の過半数を超えた候補は議員票の1割ないしは2割が基礎票として加算されるべきだと考える。以上の手続きを経て最終的に再代表選の上位二者ないしは党員票代表を含めた三者の決戦投票によって代表が決まる。

 当然、この間の投開票に不正があってはならない。厳重に管理され、公開で集計されるべきだと考える。投開票紙は最低限次期代表選まで保管されるべきだと考える。これができないような政党は近代政党として失格であり、不正責任者は処罰処分されるべきと考える。

 この方式が最も公正で面白いのではなかろうか。これを、今回の民主党と自民党代表選の場合に当てはめるとどうなるのか興味がある。誰かやって教えてくれれば良い。要するに、党代表選は盛大に且つ厳格に且つ合理的に行うべきだと云うのが本稿の趣旨である。今後、新党が生まれる場合も含めて参考にされるが良い。弱小政党ではさほど意味がないが一定数の党員、議員を抱えた政党の場合には大きな意味があると考える。この機会に考えて見た。

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