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2012年9月20日 (木)

「十五夜お月さんの論理」についてその3

 れんだいこは、何故「十五夜お月さんの餅つき話」に拘るのか。実は、とても素敵な「「十五夜お月さんの餅つき話」調の諭し話を知っているからである。マルクス主義ユートピア論よりも気に入っている。ズバリ云おう。それは天理教開祖の中山みきが説いて聞かせた人類創世記譚「元の理」(「泥海古記(口記)」とも云われる。以下、「元の理」と記す)である。それを一言で要約すれば、人類史を俯瞰した上での人の生きる道の指針教説である。れんだいこは、何の因縁か27歳頃この話を聞き魅せられた。以来、今もって虜(とりこ)になっている。

 れんだいこの見るところ、「元の理」は、天理教のみならず日本のみならず人類全体に及ぶ貴重な財産である。その説話の創世記物語は旧約聖書数行の記述よりも長い。完成度も高い。そして、人類誕生の元一日の謂われ(因縁)を知り、創造主神の御心に叶う生き方をすべきだと示唆している。その圧巻は、人の生きる目的を諭して、親神が「泥海だけの世は味気ない。一つ人間と云うものを拵えて、その人間が陽気に明るく勇んで助け合って生きる様を見て共に楽しみたい」との思いで創造した以上、創造された側の人間の生きる目的は、この親神の思いに適うことである。しかしてそれが陽気暮らし、陽気勤めの生活であるとしている。これを延々と説き分ける「元の理」教説の例え話が無茶苦茶に面白い。

 「元の理」の科学的根拠は分からない。検証しようもない。但し、荒唐無稽かというとそうでもない。親神による人類創造でありながら、進化論にも齟齬しない知見が披歴されている。その逐条が現在の科学的知見において裏付けられるような内容になっており、今後に於いてもますます違背しないのではないかと思われるほどの卓見的示唆で散りばめられている。

 教祖中山みきが、この口述を何に依拠して宣べたのかは分からない。教義的には、神が入り込み啓示した思惑を、みきが筆写ないしは口述したのであるから神の言であり、これに間違いのあろう筈がないという訳になるのだが、れんだいこはそこまでは同調しない。しかしながら、「元の理」の秀逸さを誰にも引けをとらないほど畏怖している。

 れんだいこは、何故「元の理」に拘るのか。それは、西欧的思弁的知性とは別系の東洋的日本的知性の知恵を感ずるからである。人の生きる目的を尋ねて延々と思索の道に分け入るのは自由ではあるが、日本的知性は割合と早くに見限って、むしろ授かった生命の燃焼の仕方の方に価値を見いだしていた観がある。何事も寿命との相談として、寿命の折節でのパフォーマンスを重視しているように思う。結構な知恵であり分別ではなかろうか。

 「元の理」の効能はそれに止まらない。21世紀の人類が陥っている悲劇に対して、みきの諭した「元の理」こそ救済になっているのではないかと思うからである。それは、この世にもしサタニズム論理とそれを信奉する勢力が邪悪な意思で地球及び人類改造を企図しているとするなら、「元の理」」こそそれを覆す論理と知力と運動のつまりは理論的且つ実践的な生命力を持っているのではなかろうかと思うからである。これが、初期の天理教教団が弾圧された真の理由ではなかろうかと思っている。

 そのような内容を持つ「元の理」について詳しく知りたければ教義原型『元の理』で考察しているので、興味のある方は読まれてみるが良い。今日のものは無論、将来の科学でも跡付けられない、しかし何れの日にか凄いと判明させられる超科学的教説であるように思っている。江戸幕末に突如登場した一介の主婦中山みきは、知る人ぞ知る知らぬ人は知らない天理教教祖であるが、彼女の叡智が世界的に賛辞される日が必ずやって来るだろう。

 さて、ここで「十五夜お月さんの論理考」に戻る。れんだいこは、「元の理」話しが真実であろうがなかろうが、全く害のない有益至極な理念話しであり、然しながらその思想は深いと思っている。科学的社会主義屋の精神からは何の意味もない「元の理」譚ではあるが、「十五夜お月さんのおとぎ話し」を大人版にしたものと拝することができ、その効能は絶大と評価絶賛している。とりわけて、地球文明的危機を迎えている21世紀に於いては、その混迷を打破する有り難い指針書足りえているのではないかと思っている。パレスチナの悲惨と中近東の騒乱悲劇を思うたびに、双方が「元の理」の精神で親和する以外に解決しないのではなかろうかと案じている。その他その他然りである。

 ここまで述べれば、「十五夜お月さんの論理考」はほぼ完結である。後は、気ままに肉付けしていくことにする。

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