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2012年11月19日 (月)

2012衆院選に向けてのたすけあい党の檄

 2012衆院選をどう捉えるべきか。現段階で云えることは次のことではなかろうか。既に言及したように、こたびの衆院解散は日本政界を牛耳る奥の院に仕組まれたシナリオ通りの解散であることがはっきりしている。が、今はその詮索に費やす余裕はない。かような民主党政権のデタラメ政治を許す訳には行かず、遅かれ早かれ受けて立たねばならなかった衆院選として捉え、攻勢的に立ち向かう以外にない。

 2012衆院選は、民主党三代政権をどう総括するのかから始まるべきだろう。一番はっきりしている教訓は、「マニュフェストの信」が完全に失われたことである。マニュフェストが選挙用のコマーシャルに過ぎないと云うことがはっきりした。これによりマニュフェストの吟味、比較を真剣にする時代は終わった。マニュフェストに興じるのは意味がないと云うことになった。

 このことを突き詰めれば、「マニュフェストの信」問題と云うよりも、それを運用する人の問題だったのではなかろうか。結局は、マニュフェスト派が党中央を握らない限り画餅に帰す。これを逆から云うと、反マニュフェスト派が党中央を握ると、マニュフェストは政権を取る為のテクニカルなダマシの道具に過ぎず、マニュフェストを反故にする他方でマニュフェスト外のことに精出すと云う詐欺政治が罷り通ることになる。

 民主党政権は鳩山で始まり菅、野田と移行した。後になるほどマニュフェスト破りが酷くなった。これにより誰に政権を預けるのかこそ肝腎なのだと云うことがはっきりしたのではなかろうか。党中央問題、与党の場合にはさらに政権問題となるが、誰が代表に選ばれ、代表が誰を要職に登用するのか、これを逆に云えば本来なら坐るべきの誰が干されるのかを見極める方がより重要と云うことになろう。

 全ては権力を担う人の問題に収斂される、このことを教えられたのではなかろうか。してみれば、2012衆院選は、民主党三代政権史の教訓から次はどの党の誰に政権を預けるのが好ましいのかが問われており、それを間接的に選ぶところに意味があると云えそうである。これが民主党政権史から学ぶべき教訓だったのではなかろうか。

 ならば、とう選ぶべきか、これを愚考してみたい。2012衆院選にくつわを並べているのは15党、乱立模様である。これを構図的に分析すれば自公、民主、国民生活第一、日本維新、みんなの党、社共の6軸が考えられる。これを勢力的に詰めると自公民、国民生活第一、維新の3軸に絞られる。これを政治の質で更に詰めると自公民派と国民生活第一との路線対立構図が浮き上がる。国際金融資本のアジェンダ請負政治を公言する自公民路線と相対的自律化を目指す小沢路線の対決と云うことになる。紛れもなく戦後政治の本質的抗争史の土俵上の闘いであることが確認できる。

 自公民派と小沢派は見事なほどに原発、増税、TPPの政策課題を廻って対立している。推進するのが自公民派、拒否するのが小沢派である。どちらも愛国愛民族を標榜しているので、どちらの愛国愛民族が本物なのかが問われていることにもなる。当然のことながら両者は目指す国の形が異なる。国際金融資本と一蓮托生的に同盟関係を深めるのか、相対的自律を目指すのか、いずれが国家百年の計なのかか問われており、そこからあらゆる政策の違いが発生しているように思われる。時に官僚支配批判、地方主権等で一見一致している面があるように思われるが、精査するとその論の内実が違う。つまりことごとく対立していることになる。こう確認すべきだろう。

 以上は評論である。以下、れんだいこの指針を申し上げる。ネット上で「こりごり自民党、がっかり民主党」との評論が為されている。実に然りだと思う。これにより関心が第3極に向かっている。一言しておけば第3極は国民生活第一党であるところマスコミが完全に無視し、代わりに日本維新の会をおだてあげ第3極扱いで喧伝している。その結果、真の第3極は国民生活第一党であるのか日本維新の会なのかが問われている。

 もとより選挙結果の予想は自民圧勝、民主壊滅の卦が出ている。これは何も自民の捲土重来能力によるものではない。自民の能力は引き続き落ちており、それは先の代表選で谷垣代表が引きずりおろされた経緯でも分かる。あるいは候補者の4名全員が原発再稼働を呼号していたことでも分かる。然るに自民党が勝利するのは、民主党の党中央が「上からの反革命」によって意図的故意に民主党を解体せしめる故にである。史上、これほど公然と政権与党が解体された完全犯罪を知らない。とにかく妙な史実が刻まれた。こいうことが起り得る、現に起ったことをも教訓化すべきだろう。

 問題は、自民党の第1極化は争えない事実として、第2極の座をどの党が射止めるのかが問われていることになる。どの党がキャスチングボートを握るのかと云う興味もある。れんだいこの指針は明確である。断固として国民生活第一を選んで伸張させるべきであり、事の次第によっては小沢政権まで視野に入れねばならない。これが選択すべき針路である。日本の再生は国民生活第一を主導する小沢どんの政治能力に期待するところからしか始まらない。これはもはや論ずるまでもない自明な話しである。

 その政権はオリーブの木運動により担われ、ここに初めて人民大衆念願の民主連合政権が誕生することになる。この針路に近づけば近づくほど日本の未来が明るくなり、逆になればなるほど日本は戦前同様の泥沼のぬかるみに誘われる。この愚行を悲劇として喜劇として再び繰り返すのか阻止するのかが問われている。

 その為に為すべきこと為してはならないことを確認する必要がある。為すべきは早急なオリーブの木連合の立ち上げである。オリーブの木連合潰しとして登場している石原―橋下連合による日本維新批判で事足りてはいけない。一事万事であるが批判ばかりでは事が成就しない。批判の次には対抗運動を盛り上げねばならない。更に云えば対抗運動を盛り上げるばかりでなく成功裏に導き成就させねばならない。これが本来の政治責任シリーズと云うものである。

 ところが、いざ対抗運動の立ちあげ盛り上げになると内部分裂を誘う独善党が出て来る。為してはならない問題であるが、これにどう対応すべきか、こういう問いが突きつけられている。日本左派運動は、この経験に於いて成果を生み出さないまま今日の惨状を迎えている。原因は軍師がいないことによると思われる。2012衆院選では、この愚昧さを繰り返してはなるまい。

 実践的処方箋として、一刻も早く国民生活第一党を中核とするオリーブの木連合を形成しなければならない。野田民主党にコケにされた輿石民主党がオリーブの木連合に加われば面白いことになるが道が険しそうである。そういう意味で助さんが大地の党であり格さんが亀井新党である。これに「みどりの風」、新党日本が列なる。願うらくは社民党も席を同じくすべきである。政策的には減税日本も考えられるが好んで維新の会に向かいコケにされたのは見てきたところである。みんなの党もやや近いが、この党も好んで維新の会に向かっている。似ている政策があるだけでは同盟軍にはなれない、要するに操っている背後勢力の問題になる。

 共産党にも参加を願いたいが、この党の党中央はこたびの民主党の党中央の元祖的「上からの反革命」派である。それ故に期待すること自体が野暮と悟るべきであろう。共産党は、2009衆院選では、それまでの「我こそが真の野党論」から「建設的野党論」に転じ、これが民主党大勝利の遠因となった。その非を咎めた奥の院指令により、こたびは全選挙区擁立を目指している。この党が誰に操られているかが窺えよう。してみれば、共産党に対する正しい対応は、有権者、党員に対し共産党党中央の正体を正しく伝え、従来の共産党票を正面から取りに行くべきであろう。この方が実践的に有効であろう。

 何より重視すべき同盟軍はネット世論だろう。昔は草の根選挙市民グループと云われたものが現在ではネット世論に転じている感がある。この世論が相当の力を持っていることは先の小沢裁判無罪判決経緯でも証明された。今後の真の潜在政治力として注目されるべきだろう。このグループがオリーブの木連合の援軍となれば俗に云う鬼に金棒である。

 以上、選挙戦前の、候補も出そろわない前の2012衆院選の展望とする。ご納得、御意いただけたであろうか。

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