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2012年12月21日 (金)

第46回2012衆院選考その5、小沢派一敗地にまみれるの巻

 ここで、「第46回2012衆院選考その5、小沢派一敗地にまみれるの巻」として未来の党の敗因を研究する。
 
 未来の党の前進を阻むもう一つの要因に、共産、社民に加えて、明らかに対抗的な維新の会がマスコミの支援を受けつつ登壇したことである。東の石原都知事、西の橋下大阪市長を押し立てて第3極として喧伝され、選挙の結果は堂々たる54議席を獲得している。未来の党は、この仕立てられた勢いに勝てなかった。今後の教訓として、この種のまやかしに惑わされない理論的戦闘的集団として党形成せねばならないのではなかろうか。

 敗因の戦術的要因として、前稿で述べたが未来の党への合流失敗が挙げられる。結果論になるが、こたびのみんなの党の善戦と比較した時はっきりするが、生活第一党で挑んだ方が却って戦闘力を増し、熱烈な支持を巻き起こしたのではなかろうかと思われる。そういう意味で未来の党への合流は失敗であった。如何なる経緯で未来の党への合流が決まったのか定かでないが、奥の院仕掛けの甘い話を持ち込み乗せられた謀略の臭いを嗅ぐのはれんだいこだけだろうか。

 数合わせで合流したものの代表の座を嘉田滋賀県知事に譲り、小沢どんは民主党の時と同じように一兵卒に戻らされた。これが果たして正しかったのだろうか疑問を禁じ得ない。この道を小沢どんが自ら選んだと仮定して以下苦言を申し上げる。

 小沢どんに期待されているのは小沢政権であるのに、小沢どん自身がいつまでも黒子癖に留まるなら次第に失望を生むであろう。これにつき、千葉4区で野田首相に戦いを挑んで敗退した三宅雪子は、「一夜明けての感想」として「稀有な個性と多数の支持がある小沢一郎を表に出さなかったことは残念でした」とブログしている。これが当然の正直な感想であろう。

 そもそも嘉田代表は、れんだいこの見るところ学者であり、政治的にはせいぜい地方自治の首長止まりの器でしかない。国政レベルで支持者を鼓舞し有権者の胸を震わせるような弁論弁証能力を持っていない。穏やかな口調そのものが政争には向いていない。その当人が代表の座を欲したところ、小沢どんを使いきると豪語する感性を疑う。小沢どんが性格的に黒子役を良しとするのであれば、誰か例えば森ゆうこを代表に据えて二人三脚体制を構築する方が賢明なのではなかろうか。嘉田が代表の座を譲らない限り未来の党に未来はない。いつそのこと生活第一党に戻って出直した方が良いと提言したい。

 嘉田代表にどこまで責任があるのか定かではないが、公示日当日の比例名簿提出を廻るゴタゴタもお粗末過ぎよう。そもそも選挙のプロである生活第一党側が名簿を作成しているものを、わざわざ提出日当日に強硬訂正させ、提出時間ギリギリに滑り込みセーフなどと云う不祥事があって良い訳がない。

 聞くところによると、嘉田代表肝いりの山口一区に立候補した飯田代表代行の比例重複順位を廻っての横槍であったと云う。それならそれで中国ブロックだけを訂正すれば良いだけのことであろう。それを全ブロックで現職議員と新人議員を対等に扱わせるとする改編指示を土壇場で為して大混乱させたと云う。あり得べからざる逆指揮であろう。そもそも「現職議員と新人議員を対等に扱う」なぞ非常識の極みであり聞いたことがない。生活第一党が練りに練った原案の方が正しいのは明らかであろう。

 かくて、比例名簿順位が滅茶苦茶なものになった。これにより、嘉田代表がわざわざ長崎2区から転籍させ近畿ブロック比例専任候補にさせた薬害肝炎被害者としての活動で知られる福田衣里子現職議員は比例名簿登載順位14位と云う絶体絶命の位置に登録させられた。小沢どんが絶対当選枠として用意していた比例専任候補が全員、選挙前に落選宣告されたことになった。恐らく選挙に臨んで一手一つにならねばならない時期の党に迷惑かけられないとの思いで我慢したのであろうが腹わたが煮えくりかえる暴挙であったに違いない。

 しかも未来の党のホームページ上に、その比例専任議員が登録されておらず雲をつかむようなことになっていた。残酷非情の仕打ちと云う他ない。こうなると嘉田代表の人間性が疑われると云うべきだろう。これについて嘉田代表の一片のお詫びも聞いていない。不自然な事この上ないと申しておく。

 嘉田代表は、12.17日未明の党声明で、「結党から三週間足らずでの総選挙・投票日という戦いでした。準備不足が原因です 」、「今後、今日のスタートを第一歩として、同じ思いの人を広く求めながら、より大きな高みをめざして進んでいきたいと思います。参議院選に向けて、これからが、スタートです」と述べている。ここには、多くの落選議員を出したことに対する責任、落選議員に対する労りの弁はない。むしろ小沢系議員の落選につき清々した気分さえ伝わって来る。何か人間性の資質に欠陥を感じるのはれんだいこだけだろうか。

 嘉田代表は18日、滋賀県庁で記者会見し、大きく議席を減らした原因について「小沢ファンと嘉田ファンが分極化してしまった。戦略が不十分だった」と発言している。結成間もない党内で早くも代表自ら小沢派との抗争を宣言していることになるが、もうそういう矮小消耗な政争なぞ見たくもない。嘉田ファンの党を創りたいなら嘉田党として純化するのが筋だろうと申し述べておく。仮に嘉田党が立ちあがるとして、彼女の果たした役割は何のことはない小沢派壊滅シナリオに基づき掻きまわしただけだつたことになる。

 未来の党の前進を阻んだもう一つの重要な要因に、卒原発論一本槍で臨んだことも挙げておかねばならない。原発問題の重要性から見てシングルイシュ―にしたこと自体は間違いではない。但し、卒原発の扉から全ての問題をこじ開ける、あらわる政治政策がこれに絡んでいるとして「一点突破、全面展開」の見地から訴えなければ単にシングルイシュ―に終わってしまう。実際この手のシングルイシュ―に向かってしまった。それは負けの道である。

 こたびの自公の大勝利を見ても明らかだが、有権者は原発問題のみならず景気回復、適切な経済政策を望んでいる。これはいつの時代でもそうで、政治の要諦は国民を食わすことにある。国民は目下の生活と将来の生活に不安を抱えており、これに応える政策を打ち出さない限り関心を寄せない。単発の卒原発論では見向きもされない。そういう関係であるのに経済政策論を打ち出さないまま選挙に挑んだ未来の党の勝利は暗かったと見なすべきであろう。そういう意味でも生活第一の党の方が訴求力があったと考える。

 最後に確認したいことは、これは小沢どんの手になるものと思われるが刺客作戦の失敗である。こたび千葉に多くの女性候補が刺客として送りこまれ全員討ち死にしている。これは仮に当選しても良からぬ戦術であると云わざるを得ない。今後は厳に慎むべきではなかろうか。

 元々小泉が郵政選挙で打ち出したものであるが、東京等の大都市圏ならいざ知らず、議員は生まれ育った故郷で闘うのが筋ではなかろうか。仮に野田を落選させたいとしたら一番にはその選挙区に有能候補を見いだすべきであり、いなければ千葉県全域から探し、それでもいなければあきらめるのが筋だろう。こたびの刺客作戦は策士策に溺れるの感があった。

 本稿の最後に2009総選挙の教訓でも述べたが選挙の意義について再確認し書き直しておく。「選挙は、お祭りであり集団芸術であり現代的な合戦である。いずれもパフォーマンスこそが命である。そこには良き軍師、プロデューサー、ディレクタ―が必要とされる。良き指導者を持ち各持ち場がこれを自主自律的に補翼する時、闘いは勝利する。逆は逆である」。

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コメント

「最高裁国民審査毎年1回施行改革断行国民投票」
内部告発 <政策ビラの新聞折り込み 私のは半分捨てた!> 姫井由美子速報!!! 
http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/520.html#c52

今度の選挙最大の憲法違反公選法違反がまさにこのすべてのマスゴミがスクラムを組んでの選挙誘導報道であり国民審査無報道隠蔽である。

この一事を以て今度の選挙が完全に違憲状態で投票されたとして直ちに最高裁によって選挙無効再投票決定が出されなければならず、最高裁がこの当然の公明正大な選挙やり直し命令を出さないのなら、この国はすでに法治国家では無く無法国家でありならず者政府独裁国家である。

つまり我が国では郵便ポストが赤いのも猿のおしりが赤いのもなんもかんもみ~んな我が国の放射能無主物最高裁が悪いのである。

ただちに国民投票を立ち上げ最高裁国民審査を税務申告同様毎年1回必ず行うよう主権者倫理道徳国民の直接投票で破廉恥奇形司法を廃し厳正なる司法へとの民主主義改革を断固として即座に成し遂げよう!

投稿: 通りがけ | 2012年12月21日 (金) 23時50分

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