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2013年7月24日 (水)

第23参院選選挙結果の総評その1

 2013.7.21日、選挙区73と比例区48の121議席を巡って争われた第23回参議院選挙が投開票された。投票率は52・61%で前回2010年の57.92%を5・31ポイント下回った。参院選では1995年の44・52%、1992年の50,72%に次ぐ過去3番目の低さとなった。

 今回からインターネットを使った選挙運動が解禁されたが投票率の向上には結びつかなかったことになる。都道府県別に見ると最高は島根県の60・89%、山形県の60・76%、鳥取県の58・88%と続いた。最低は青森県の46・25%。沖縄県を除く46都道府県で前回を下回り、最も落ち込んだ富山県では14・63ポイント低下した。

 公示翌日の5日から20日までの16日間に期日前投票をした人は総務省の速報値で47都道府県で1294万9982人となり、前回10年参院選の1208万5636人に比べ7・15%増えた。全体の有権者に占める割合は12・36%だった。参院選で期日前投票が始まった04年以降、増加が続いている。 

 選挙結果の総評は、「与党系の自民大勝、公明堅調、みんな躍進、維新善戦、中間系の民主惨敗、野党系の共産躍進、社民鉄槌、小沢系の生活、みどりの風、新党大地は最悪の議席ゼロ」と云う結果となった。これを、もう少し詳しく確認しておく。

 自民党が、改選前の34議席から65議席と大幅に議席を伸ばし完勝。公明党と合わせ全議席の過半数を獲得し衆参の「ねじれ」状態が解消した。選挙区で負けたのは岩手と沖縄のみで31の1人区で29勝2敗と圧勝した。2人擁立した3人区の千葉、5人区の東京を含め複数区では完勝した。比例区でも得票率で他党を引き離し2001年の20議席にあと2議席まで迫った。

 公明党は10議席から11議席と手堅く微増させた。候補を擁立した東京、神奈川、埼玉、大阪の4選挙区で全員当選、前回10年の9議席を2議席上回った。

 民主党は44議席から17議席と大幅に議席を減らした。結党以来最低だった2001年の26議席をも大幅に下回り、先の衆院選に引き続いて惨敗した。1人区で公認19名全員が敗け、自民と議席を分け合っていた2人区でも宮城、京都、兵庫で競り負けた。比例では1桁の7名に落ち込んだ。民主党参院幹事長の一川元防衛相、同党副代表の岡崎元少子化担当相、比例代表に出馬した石井一参院予算委員長、元農相の鹿野道彦氏ら大物議員が相次いで落選した。

 日本維新の会は2議席から8議席へと伸長善戦した。大阪と兵庫で議席を得ており関西での根強さを見せつけた。但し全体としては伸び悩みの印象がある。

 みんなの党は3議席から8議席へと躍進した。宮城と埼玉、神奈川、愛知で議席を獲得している。

 共産党は3議席から8議席へと躍進した。東京と京都、大阪で当選させ12年ぶりに選挙区での議席を獲得し比例区でも健闘した。

 社民党は2議席から1議席へと更に後退した。選挙区では議席を取れず比例代表で党幹事長の又市征治氏が議席を守った。社会党時代も含めて過去最低の獲得議席となった。

 生活の党、みどりの風、新党大地は議席を獲得できなかった。生活の党は8議席を失い、みどりの風は4議席を失った。これにより、みどりの風は政党助成法に基づく政党要件を失うことになった。

 同法は、〈1〉所属国会議員が5人以上〈2〉直近の衆院選、参院選、前々回の参院選のいずれかで得票率が全国の投票数の2%以上で、国会議員1人以上が所属――のどちらかを満たすことを政党要件として規定している。みどりの風は、参院選で改選議員4人が全員落選したため、4人の任期が切れる今月29日以降は、所属国会議員が亀井静香、阿部知子両衆院議員の2人になる。同党は、昨年の衆院選後に設立され、過去に国政選挙を戦っていないため、二つの政党要件をいずれも満たさなくなるとのことである。

 各党の比例区の得票率を確認すると、自民党・34.7%。過去最高の86年参院選の38.58%、「小泉旋風」が起きた01年参院選の38.57%、「郵政解散」による05年衆院選の38.2%などに次ぎ過去6番目に高い得票率となった。民主党は13.4%。昨年衆院選の比例代表の得票率16.0%からさらに低下し、1998年の結党以来の最低値となった。政権交代につながった2009年衆院選は42.4%。参院では07年に39.5%を得ており、ピーク時の09年衆院選と比較すると4年足らずで3分の1以下となったことになる。10年参院選、12年衆院選に続き3回連続で低下した。公明党・14.2%。昨年、結党後初めての衆院選で自民党に次ぐ得票率20・4%だった維新は11.9%と半減した。みんなの党は12年衆院選の8.7%と同水準の8.9%。共産党は12年衆院選の6.1%から9.7%。

 なお、先の衆院選以来の懸案であるムサシマシーンを各選管がどのように使っているのかの発表がないのが気にいらない。各選管のムサシマシーンの使用有無、及びどのような使い方をしているのかにつき発表させねばならない。

 れんだいこは、ムサシマシーンと磁気入りの投票用紙の辛みが臭いと見ている。次に無効票の精査をせねばならないと考える。投票者数と投票数との落差も確認したい。投票用紙に対しては磁気等の加工をさせない純度100%紙用紙しか使えない仕組みにさせる必要があることを提言しておく。

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