イソップ物語のオオカミ少年譚の寓意考
イソップ物語の「オオカミ少年」の寓意も確認しておく。概要は次のような話しである。「ヒツジの番をしていた少年がオオカミが来ていないのにオオカミが来た!オオカミが来たと叫んで助けを求め、そのつど村人が駆けつけるとオオカミが来ていなかったと云うことが続いていた。本当にオオカミが来た時、少年の叫びに応じる者が居なかった。そういう訳でヒツジは一匹残らずオオカミに食べられてしまった」。「日頃、ウソをついてばかりいると、肝心な時に本当のことを言っても誰にも信じてもらえない。日頃の言行が大事である」ことを教えている寓話である。
最近の自然災害情報に接するたびにこの寓意を思い出させられている。なぜだか3.11三陸巨大震災以降の災害情報が「オオカミ少年の口」に似ている気がしてならないからである。「オオカミ少年」の寓意では少年がオオカミが来ていないのに来たと発信した話しであるから同じではない。が、大した台風、津波でもないのにトンデモ大きなものが来たと云う情報発信もそれに近い例ではなかろうかと考える。
警戒情報が不要と云う意味ではない。問題にしているは、小さなものに大騒ぎを繰り返すことで感覚がマヒされ本当に大きなものが来たときにおざなりに聞き流してしまう危険性である。これを解決するには、小さ目、ほどほど、大き目のそれを素早く分析して、それぞれに応じた適宜な情報発信することだろう。これなら問題はない。実際には、それほどでもない災害情報に大騒ぎしていざ鎌倉のとんでも災害の時にいつものトーンで情報発信することで被害を大きくしているのではないかとの疑いがある。その好例が3.11三陸巨大震災時の対応ではなかったか。
その端的な例が、宮城県南三陸町の町職員・遠藤未希さん(当時24歳)死亡事件である。彼女は、防災対策庁舎の2階から防災無線で町民に大津波警報を呼びかけ続けた。午後2時46分から約30分間にわたって緊急非難呼び掛け続け、これにより南三陸町の住民約1万7700人のうち半数近くが命拾いした。この功績は不朽である。但し、彼女は逃げ遅れ犠牲になった。美談ではある。
但し問題が残る。彼女が殉死の覚悟で「天使の声」を流し続けていたのなら何も言うことはない。れんだいこが関心を持つのは、上司の避難対応指示の有無である。死亡したのは彼女だけではない、防災対策課員の殆どが犠牲になったと云うのなら別の考えが必要かも知れない。
しかし、その場合でも、防災対策課員ともあろう者たちに真実の巨大津波情報が伝わっていたのだろうかと云う疑いが残る。これを発令するところがどこなのか分からないが国か県の然るべき部署であろう。そこが、巨大津波が襲来してくるので直ちに避難するよう呼びかけると同時に自分たちも安全を確保せよとの指示を出していたら、被害はもう少し少なかったのではなかろうかと思う。まさかとは思うが、かの時に限って逆にいつものようなのんびりとした情報を出していたのではなかろうかとの疑念が残って消えない。
この悲劇は繰り返してはなるまい。それではどう教訓化すべきかについて愚考したい。最近の「のべつくまなき大騒ぎ」情報発信は正式な「解」足り得ているだろうか。れんだいこは、「小さ目、ほどほど、大き目のそれを素早く分析して、それぞれに応じた適宜な情報発信する」ことこそ当局の責務であると思う。早い話しが、ネット情報ではそれぞれを刻々正確に伝える必要があろうが、テレビラジオ等の緊急ニュースでは予想される被害の大きさに応じて発信頻度を加減する、その表現、トーンを替えることにより警戒指数を教えるなどの工夫が必要ではなかろうかと思う。それを思えば最近の「のべつくまなき大騒ぎ」情報発信は邪道である。いろいろ考えると災害情報もまた加工されているのではなかろうかと思えてくる。こういうことを指摘しておきたい。
イソップ物語の「オオカミ少年譚」は自然災害情報に使えるだけではない。政治情報も或る意味で災害情報であるからして当てはめることができる。小さ目、ほどほど、大き目の事案に応じて、相応しい情報を伝える必要があろう。政治情報の場合には、いきなりの適切な対応を見出さないと云う意味で特殊性があるが、それでも何のどこが問題にされ、どういう風に変えられようとしているのかをはっきり公知させ議論を要請する必要がある。ところが実際には「知らしむべからず、寄らしむべし。あるいは騙し」の強行採決政治手法が横行しているのではなかろうか。
その典型が、これが言いたいわけであるがTPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉の経緯であろう。TPPの場合には騙しに加えて秘密主義が加わっている。これを確認するのに、「交渉団には英文で600ページ、10センチを超える膨大な資料が用意されているが日本語訳は作られていない。交渉内容について、交渉の経過、交渉官が交わした会話、メールなどすべてに守秘義務が課せられている。当事者たちには情報漏洩責任が問われており、妥結後4年間は明らかにしてはいけない」云々。世界史上例のない秘密が強制されており「異常な外交」になっていることが確認されればよい。こういう秘密保護法先取りの「情報閉鎖」は許されることだろうか。れんだいこには狂っているとしか思えない。
これを「オオカミ少年」の寓意で例えれば、オオカミがヒツジを襲ってきているのに、門番の少年がそのことを村人に伝えてはいけない義務を負わされていることになる。こうなると「別のオオカミ少年寓話」が必要になったと云えよう。蛇足ではあるが述べておく。世界の諸民族は子供の頃から「イソップ物語のオオカミ少年譚」を教えられて育っている。今、TPP主導しているのは国際ユダ屋の連中であるが、彼らは「別のオオカミ少年寓話」を子供の頃から教えられて育っている。この深い溝を思わずにはおれない。
2013.10.15日 れんだいこ拝
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「内乱罪牛込署警官告発FAX大作戦」
FAX送信原稿の告発状文案を一つ作りましたので、ちるみぃさんの「FAX大作戦」関連エントリーに投稿しました。
著作権無し文責通りがけです。転用改変自由ですので好きなようにお使いください。
>>http://blog.goo.ne.jp/kill_me_deadly/e/8e8686a084689a150cc62b8ef5980c60
「牛込署管内内乱罪容疑者警官氏名不詳7名に対する告発状案」(著作権放棄文責通りがけ)
警視庁警視総監殿 警察庁刑事局長殿 検察庁検事総長殿 最高裁長官殿 法務省事務次官殿 法務大臣殿並びに国会議員殿
NHK報道局長殿 民放各社報道局長殿 新聞各社報道局長殿 各位
告発状主文
日本国主権者国民は日本国憲法が国民に保障する基本的人権である直接参政権を行使し、2013年7月21日早朝深夜東京都内牛込署管内路上にて青壮年齢女性主権者国民に対し特別公務員職権濫用罪および特別公務員暴行凌虐罪犯行を働いた容疑で、氏名不詳警視庁牛込署管内警察官7名を、憲法33条および憲法最高法規98条と刑訴法213条に則り現行犯告発する。
告発の概要
すでに警視庁サイバー犯罪捜査室が把握しているとおり、ネット上に警視庁牛込署員とおぼしき警察官7名が7月21日午前1時過ぎ管内路上で通行中の青年期主権者国民女性に無実の公務執行妨害罪を被せたうえ刑訴法警察法に違反する違法な手段(1)(2)を講じて逮捕連行し、日本国憲法が最高法規として国民に保障する最大の国民主権行使である国政選挙への投票をいかなる法的根拠もなく違法に妨害し、そのまま青年年齢女性を接見禁止下において9日間法的根拠なく違法に牛込署において拘留し、その精神身体に被害甚大なる暴行凌虐を加えたという特別司法公務員憲法違反事件の情報※1※2が流れており、これらはすべて非常に真実性が高く虚偽を含まぬ内容であると合理的に思料される。まことに天地人共に許しがたい鬼畜にも劣る悪逆非道犯罪が牛込署管内の7名の氏名不詳警察官によって行われた容疑が厳然として明らかに存在する。
(1)特別公務員職権濫用罪(警察手帳の提示もせず当該捜査尋問の根拠となる法令の告知もせずに自転車のかごを押さえ女性の行動を肉体的暴力で阻止した犯行)
(2)特別公務員暴行凌虐罪(警察官身分を明らかにせぬまま法令の告知なく女性の身体に暴力を加えて腕を掴んだ犯行)
※1:「20代女性、警官7人に取り囲まれて掴まれた手を振りほどいたら、公務執行妨害で10日間拘留、罰金30万」
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201310/article_84.html
※2:日本国憲法最高法規第99条違反内乱罪「カルト警官7人物語」
http://www.youtube.com/watch?v=S0ZrIfbSE2Y
人類史上に冠たる日本国憲法を昭和22年以来この国で堅持する私たち日本国主権者国民は、斯様な人道にもとる卑劣外道凶悪無比なる犯罪者たちを日本人のこの立憲法治社会内部に野放しにしておくことを天地神明に懸けて絶対に認めず絶対に許容しない。
警察は日本国憲法によって法と正義を日本国社会に実現する目的で採用された特別司法公務員である。すべて公務員の公務執行に要するすべての施設装備人件費は主権者国民が納めた税金から支給支出されている。司法公務員警察官の俸給はもとより制服武器銃器警察手帳自動車及び燃料費その他諸経費すべてが、我々主権者国民が日本国憲法を最高法規とするこの社会に法と正義を実現するために憲法によって採用した公務員警察に対して主権者国民が納めた税金から必要経費として与えているものであり、警察の公務とは警察の雇い主である主権者国民が憲法に保障された基本的人権の社会的行使が立憲法治国家において反社会的暴力によって損なわれぬよう国民主権憲法から付与された公権力をもって主権者国民を保護し、日本社会に日本国最高法規憲法の法と正義が行われるよう職分の限りを尽くすことである。
日本国憲法は最高法規99条において一般国民への奉仕者である公務員の特別重要な憲法擁護遵守義務を明記し、そのことを厳として定めている。ゆえに憲法99条違反は直ちに刑法上最高刑の内乱罪、外患誘致罪のいずれかまたは両方の刑罰が適用されるのである。憲法最高法規99条違反に裁判は必要ない。なぜなら裁判官もまた自ら憲法99条擁護遵守義務すなわち憲法墨守責務を負う者だからである。
以上により私たち日本国主権者国民は日本国憲法に則り、警視庁牛込署管内氏名不詳警察官容疑者7名を前記2罪容疑に加えて憲法99条違反内乱罪容疑で警視庁総監警察庁刑事局長検察庁検事総長最高裁長官に対し告発を行い、憲法に保障された基本的人権直接参政権を行使して刑事訴訟法242条241条1項に則り検察に対し直ちに捜査開始するよう厳重に命令する。現行犯容疑者が牛込署内警察官であり署内で証拠を隠滅するおそれがあるため刑訴法210条に則り緊急逮捕執行を検察に厳命する。牛込署内で容疑者を隠匿したり証拠隠滅を幇助した者があれば同じく緊急逮捕執行対象である。
本告発状は日本国の主権者である勤労納税国民が、日本国憲法最高法規に則り日本国公務員検察に対し、警視庁牛込署管内氏名不詳憲法違反刑訴法違反警察法違反犯罪容疑者警察官7名を緊急捜査で氏名特定し緊急逮捕執行するよう命令する、行政執行命令書である。日本国憲法がこの7名の内乱罪犯罪容疑者を現行犯告発しているのである。直ちに緊急逮捕せよ。
平成25年10月16日 日本国籍勤労納税一般国民記す
投稿: 通りがけ | 2013年10月16日 (水) 17時21分
「伊豆大島町民土砂崩れで60人死亡または安否不明」
「伊豆大島で17人死亡43人不明」「夜中の1時や2時に避難勧告を出せば被害が拡大すると思った(島外へ出張していた町長)」「町に避難勧告を出すよう要請した(緊急出動もせず傍観していた警察)」
町長も消防も警察も一体何のために存在しておるのか。1時間120ミリもの集中豪雨が真夜中に降ったのを観測して居れば人間なら当然危険地帯に住む人たちに生命の危険が切迫していることを即座に理解できる。夜中だろうがなんだろうが緊急防災出動して何も知らずに寝ている住民の家の戸をたたいてたたき起こして全員を安全な避難所へ運んでやる。警察と消防が緊急出動すれば住民60人程度なら避難完了まで1時間もかかるまい。簡単な事だ。緊急避難防災出動さえしておけば60人全員無事であったことは火を見るよりも明らかだ。365日24時間緊急対応、警察や消防はそのために存在するのだ。
ヒロヒトのような菅のような見苦しい保身の言い訳をするんじゃない。ユダ金政府腐れ公職公務員どもめ(首長も特別行政職公務員)。ユダ金政府腐れ公職公務員は日本国外へ出てゆけ。
「最大級の台風に直撃されることがわかっていて島根県隠岐島へ出張していた町の防災最高責任者伊豆大島町長」
最大の台風が自分が首長である町を直撃することが天気予報で明らかに事前にわかっていたのなら隠岐島出張など取りやめて町民と力を合わせて台風が通過するまで町に踏みとどまって現地の防災に全身全霊死力を尽くし消防警察を総動員指揮してともに粉骨砕身せよ。馬鹿者め。
町長職職務怠慢の責任を取ってただちに自ら町長を辞任することは避けられない。
「伊豆大島町民60人死亡安否不明は完全に日本政府公職公務員による人災被害である」
町長職、警察署長職、消防署長職の三人の公職公務員は直ちに責任を取って辞職せよ。
それが公職公務員の正しい責任の取り方でありこれよりほかに公職公務員が惹き起こした人災に「責任を取る」方途はない。
「戦争と原発事故は人災の極致である」
対米国の太平洋戦争はアメリカ大統領とヒロヒトに人災責任がある。
312福一原発事故の人災責任は311に消防への通報を怠った東電(吉田福一原発所長)と311冷却電源喪失後直ちに原子力緊急事態宣言をしなかった菅直人総理と総理官邸に巣食った地位協定治外法権米軍将校に第一義の人災責任がある。
日本政府霞ヶ関省庁行政および司法公職公務員は312人災ではなくそれに続く放射能棄民テロの刑事責任があり憲法99条違反内乱罪共謀共同正犯である。
投稿: 通りがけ | 2013年10月17日 (木) 15時05分
「輿水正氏10.17高裁法廷に於て奇形司法裁判官を日本国憲法99条違反内乱罪で威風堂々告発す」
大大々々大ニュースです!ユダ金地位協定治外法権奇形司法が日本国憲法の威力でぶっとびました!
以下をご覧ください。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201310/article_135.html
不正選挙裁判東京高裁102号:裏社会は飼い犬のごろつき裁判官を使って強引に「不正選挙裁判の幕引き」を
<< 作成日時 : 2013/10/19 07:40
不正選挙裁判東京高裁102号:裏社会は飼い犬のごろつき裁判官を使って強引に「不正選挙裁判の幕引き」を仕掛けてきました。
手口はシンプルです。
原告の訴状、証拠、提出と被告の答弁書の提出を以て、即座に結審を宣言してしまう。原告に発言の機会を与えない。
追加の証拠を当日提出しようとすると、「遅すぎる」と却下しようとする。
RKが立ち上がり、「証拠が直前になって出てきたものを採用しないのはおかしい」と語気強く主張。仕方なく、裁判官3匹はいったん退廷。(新証拠を出されると次の公判日を設定せざるを得なくなり、即日結審という目的を達成できなくなるので、却下しようと必死になる。)
傍聴席にざわめき。「国民が見ているぞ!」との傍聴席からの叫び。
裏社会御用達の裁判官3匹は、しばし悪巧みの上再出廷。証拠の動画をその場で検分することになり、TVにて再生。(その場で動画を検証したことにして、不採用と宣言してしまえば、即日結審できるから。)
裁判長の斎藤は、下を向いて小声早口で「証拠不採用」を告げるが、RKが「聞こえない」と指摘。再度、「不採用….」と述べる。傍聴席から非難の声が続々と上がる。傍聴席50人(満員)が次々立ち上がり、斎藤犯罪者の暴挙を非難。怒号の嵐。多くの女性傍聴者も立ち上がり怒りの声を上げる。傍聴人総立ちで大音響の裁判長批判。あまりに理不尽な斎藤犯罪者の暴挙に自然発生した怒りの爆発。裁判所で傍聴人が総立ちで怒号を上げるなど、前代未聞。傍聴席に入りきれなかった数十人の人たちも外の廊下で怒号を聞いたことであろう。
斎藤犯罪者らは、青い顔をして下を向いたまま早口で「結審」?を告げるや否や、予定していたかのようにこそこそと退廷して逃亡。RKは「原告に発言の機会を与えないのか!」と絶叫。斎藤犯罪者は、焦りまくって何を言っているかわからない。「結審します」と言いたかったらしいが。脱兎のごとく逃げてしまったので、不明。
傍聴席の誰かが「不当裁判だー」と絶叫。
物凄い怒りの渦。怒号。「売国奴」「売国奴」「売国奴」のシュプレヒコールが自然発生。憎しみを込めた「斎藤」「斎藤」も。裁判所の保安要員15名ほどが外に待っていて「写真を撮るな」などと制止。斎藤犯罪者の部署に詰めかける独立党員。党員と警備員が問答。予めこうなると分かっていたが故の警備員配置。こんな裁判見たことない。日本の裁判史上、おそらく前代未聞の事態。現場にいた人は、歴史的場面に立ち会えた幸運の持ち主。・・・
以下略元ページ参照
投稿: 通りがけ | 2013年10月19日 (土) 10時29分