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2013年12月 3日 (火)

日本神道考その3

 日本神道考その1に比して日本神道考その2の評判が良くない。しかしそれは、れんだいこにとっては心外で、日本神道考その2の方こそ驚天動地の指摘をしていると自負している。この慧眼が認められるには驚天動地故にもう少し先のことになるかも知れないと受け流している。それはともかく、出雲王朝系の古神道(以下、出雲系古神道と命名する)にも旧古神道と新古神道の識別が必要なように思われる。れんだいこには、古神道内のこの変遷史を見ない傾向に不満である。

 古神道内に旧と新を持ち込むと、古神道と新神道の識別とこんがらがってくる。そこで、識別する為に仮に出雲系古神道の旧古神道を熊野系古神道、新古神道を出雲系古神道と命名する。熊野系古神道のより古さを際立たせる為の識別である。れんだいの解析によると、出雲系古神道は、国引き譚で知られるヤツカミズオミヅの命を始祖とする熊野大社(祭神・熊野大神)、佐太神社(祭神・佐太大神)、能義神社(祭神・野城大神)系から始まる。これを熊野系古神道と命名する。その熊野系古神道を継承しながら、スサノウの命を始祖とし大国主の命を大成者とする出雲大社(杵築大社とも云う。祭神・大国主の命)糸古神道が生まれた。これは出雲王朝内の政権変動に関わっているように思われる。両者は微妙に違うと云う見立てが欲しい。この出雲系古神道は熊野系古神道の否定ではなく、まさしく出藍的に大成されているところに特徴が認められる。これを踏まえて古神道と云われていることが知られねばならない。れんだいこには、古神道内のこの識別をしない古神道論ばかりであるのが不満である。

 且つ日本神道では、この出雲系古神道の総領神社を「大社」、渡来系新神道の総領神社を「神宮」と書き分けて識別していることが知られねばならない。これは重要な識別で、祭神も、出雲系古神道に関わる「ミコト」は「命」、渡来系新神道に関わる「ミコト」は「尊」と表記替えして識別していることが知られねばならない。日本書紀ではなべて「尊」、古事記ではなべて「命」と表記しているが、「命」と「尊」の差はそのようなものではない。本来は出雲系古神道に関わる「ミコト」が「命」、渡来系新神道に関わる「ミコト」を「尊」として識別理解するのが正解であると思われる。これも重要な指摘である。

 ちなみに「ミコト」とは「御言」を宣べる者であり、「スメラミコト」とは、「御言」を「統(ス)べる者」と云う意味のように思われる。「統(ス)べる者」は、出雲王朝では「王」とか「君」で表記され、「大」が冠詞されて「大王」、「大君」となり「オオキミ」又は「スメラミコト」と読まれる。大和王朝では「皇」と表記され、この「皇」に「天」が冠詞されて「天皇」となり、これも「スメラミコト」と読まれる。

 ここで、「大社」を確認する。良く知られている順に出雲系で出雲大社(島根県出雲市)、熊野大社(島根県松江市)、諏訪大社(長野県諏訪市)、住吉大社(大阪府大阪市住吉区)、春日大社(奈良県奈良市)、熊野本宮大社(和歌山県田辺市)、松尾大社(京都府京都市西京区)、三嶋大社(静岡県三島市)がある。神社ではあるが、大和の大神神社はよほど格式が高く出雲大社と同格的な地位にある。本来は大神大社となるべきであろうから、ここに収録しておく。

 繋がりが分からないが他に伏見稲荷大社(京都府京都市伏見区)、多賀大社(滋賀県犬上郡多賀町)、富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)、気多大社(石川県羽咋市)、日枝(吉)大社(滋賀県大津市)、宗像大社(福岡県宗像市)、高良大社(福岡県久留米市)、熊野速玉大社(和歌山県新宮市)、熊野那智大社(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)、大島大社(大阪府堺市西区)、梅宮大社(京都府京都市右京区)、南宮大社(岐阜県不破郡垂井町)、多度大社(三重県桑名市)、建部大社(滋賀県大津市)、龍田大社(奈良県生駒郡三郷町)、廣瀬大社(奈良県北葛城郡河合町)がある。

 次に「神宮」を確認する。良く知られている順に伊勢神宮(三重県伊勢市。内宮の皇大神宮、外宮の豊受大神宮)、鹿島神宮(鹿児島県霧島市)、香取神宮(千葉県香取市)、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)、石上神宮(奈良県天理市)、熱田神宮(愛知県名古屋市熱田区)。繋がりが分からないが他に鹿児島神宮(鹿児島県霧島市)、伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)、國懸神宮(和歌山県和歌山市)、日前神宮(和歌山県和歌山市)、鵜戸神宮(宮崎県日南市)、英彦山神宮(福岡県田川郡添田町)。創建が新しいものとして平安神宮、明治神宮がある。

 大社と神宮の違いは、大社が出雲王朝系の護持、神宮が渡来王朝系の護持と云う役目を帯びて祈願していることにある。上記の神社を見れば何がしか国譲り、天孫降臨、神武天皇東征の古代史政変に関係しているような気がする。他にも神社、宮の名で著名なものも数多くある。ここでは逐一取り上げないが、各地の総社、一の宮とされている神社、宮は注目されるべきだろう。これらが綿密に大社系、神宮系に系統分けされていることが理解されねばならない。元々の祭神が大社系であり応法的に神宮系になったものもある。こういう場合、大社系としてみなすことも必要であろう。

 かく日本神道は内部構造されている。以上を「れんだいこの日本神道考その3」とする。誰か膝を叩いてくれる一人でもあれば本稿の本望である。

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