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2014年3月21日 (金)

日共問題考

  「日共問題」とは、優れて政治学的なリアリティーのある問題である。しかしながら学的考察が為されていない。いわゆる当たり障りのない対象を見つけて上品ぶって論ずるのを倣いとする学問と云うものの限界と云うか似合わないのであろう。学問と云うものは往々にしてそういうものであるからして実践的に役立つことが少ない。本稿では、そういう学問の檻を蹴破って赤裸々に考察し、迷える羊たちの一助になることを期する。

 2014年3月、かって失敗せしめられたモスクワオリンピックの失地挽回として国家を挙げて取り組んでいたロシア主催のソチオリンピックのさなか、かってソビエト連邦を構成し、その崩壊後に独立国家として自己形成していたウクライナがロシア衛星圏から離れ、西側諸国衛星圏に入ると云う政変が発生した。その結果、ウクライナの一角を占めるクリミアが逆にウクライナから離れて親ロシアの独立国家として自己形成する動きに出ると云う政変へと転じた。これを仮に「2014クリミア騒動」と云う。これに至る経緯を略せば、そういう事変である。このクリミア騒動をどう評するかが問われている。

 ここで、日本共産党が見せたクリミア騒動論を採り上げ、「日共問題」との絡みから考察しておくことにする。余りにも典型的な日共らしさが垣間見えるからである。日頃は党名が共産党であるからして、それらしい理論と実践下にあるので「日共問題」が浮上することはない。但し、ここ一番の煮詰まった状況下では決まって「日共らしさ」に豹変する。このことが改めて確認できる格好教材となっている。

 前置きはこれぐらいにして本論に入る。共産党の志位委員長は、クリミア騒動をどう論じたか。3.19日付けの赤旗「ロシアはクリミア併合を撤回せよ 世界の平和秩序を覆す覇権主義は許されない」は、「クリミアの独立とロシア併合は国連憲章、国際法の原則に反した侵略行為そのものであり、断じて許されない」とする立場から、ロシアの大国主義、覇権主義批判へと続け、ソチオリンピックのさなかに発生したウクライナの西側諸国入り政変を事実上後押ししている。

 時事通信配信「安倍首相の対ロ姿勢 『だらしない』 志位共産委員長」によれば、もっとあからさまに、志位委員長が記者会見を開き、安倍首相の「力を背景とする現状変更の試み」批判に対し、「こわごわものを言っている。文字通りの侵略、併合であり、国連憲章違反と批判できないのはだらしがない」と批判し、対ロ制裁に関して、「国際社会と足並みをそろえることが大事だ」とも述べたことを報じている。

 衆知のように領土紛争、独立問題、衛星圏入り問題等は優れて高度な政治課題であり、一刀両断式の理論で片付くほど容易い問題ではない。最終的に高度な政治判断が問われるものであり、日本国憲法前文が安逸には語らず一般原則のみ示し、9条では「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と記して、軍事紛争に至る動きを不訴求と弁えているところの事案である。

 これを勘案すれば、志位委員長は、「ウクライナの西側諸国入り政変」を不問とすることで事実上の後押しをし、返す刀で、クリミア騒動におけるロシアの介入に対し断固たる批判の舌鋒を鋭くし、対ロ制裁論に傾斜しているのは公正な立場でも護憲的態度でもない。共産党がその昔、ソ連衛星圏下での活動を是としていたことを思えばお笑いでしかない。「志位委員長発言」は、「国際社会と足並みをそろえることが大事だ」論を公然と唱えることで、国際責任果たせ論に繋がる素地をつくっている。何のことはない中曽根以来の大国責任論でもっての国際責任果たせ論と通底していることを証している。更に云えば、日本共産党が本質的に米英仏の西側陣営と与していることをあけすけに語っているとも云えよう。

 このことが如何に由々しき弁であるか。かっての帝国主義論がいかほど有益な理論であったかの評価は別として、共産党が今やかくも帝国主義諸国家と理論的実践的軌道を一にしていることになるが、これをどう評するべきだろうか。「志位委員長発言」はクリミア騒動におけるロシアの介入に対して強硬に批判しているが、「ソチオリンピック下のウクライナの西側諸国入り政変」については一切不言及なところがミソである。この党は、こういう詐術的言い回しを得意としている。

 さて、本稿の結論に入る。これまでも共産党の理論と実践には胡散臭いところが多々見えている。近いところでロッキード事件の徹底解明論による有能政治家・田中角栄の訴追、その系譜の小沢一郎の訴追、云うところの検察正義論、各種選挙戦に於ける政権与党を有利にする役割しか果たさない全選挙区立候補方式、最近とみに関心が集まりつつあるムサシマシーンによる不正選挙の疑いに対する不言及、戦後政治の良策であった公共事業敵視的不要論、リストラを論じているときに残業問題持ち出し論等々挙げればキリがない。

 これらの悪行に、こたびの「志位委員長発言」が被さっている。これをどう推理すべきだろうか。れんだいこは、「日共問題」の琴線に触れていると見る。即ち、こたびの「志位委員長発言」を通して、共産党が実は「親西側陣営、反ロシア陣営下の政党」であり、その西側陣営を裏でコントロールするのが国際金融資本であるとするならば、これに親しい政党であることを自己暴露した声明と確認している。れんだいこは今や国際金融資本の陰謀的世界支配活動に対して国際ユダ屋と命名している。これによれば、日本共産党は既に国際ユダ屋配下の政党と云っても過言ではなく、平素は正体を現さないが、こういう局面が煮詰まったときに表すということになる。こういう風に論ぜられるぐらい、こたびの志位発言は意味が大きいと評したい。日本共産党が共産党としてではなく日共と侮蔑される所以である。

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コメント

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